想い入れのある住まいに、安心して住み続ける／戸建リノベーション

住宅は、長年住み続ける中でいろいろ古くなっていくのは必然です。もちろん建て替えれば最新の安全・性能・設備を備えたピカピカの住まいが手に入るでしょう。でもそれと引き換えに失くしてしまうものもあると思います。
目にはみえない、形にも残らない、住まいの記憶・想い出・ぬくもりのようなその価値観は人それぞれです。
Ｓ様ご家族はその後者を大切に残したいと、建て替えではなく『 リノベーション 』 という選択肢を選びました。
その想いを引き継ぎかたちにするために、今回の工事は木工作家さんと一緒に、ひとつひとつ積み上げて参りました。
新たな息吹をもって生まれ変わったS 様邸、これからも変わりなくご家族の幸せを紡いでいくことと思います。

外構
木、鉄、石、土などの異素材が、絶妙なバランスで配置されました。
シラス台地から生まれた「そとん壁」の質感が、落ち着きのある佇まいをより引き立てています。

ダイニングキッチン
慣れ親しんだキッチンを活かしつつ、ご家族が集えるアイランド型のキッチンを新たに設置しました。
床には無垢材の栂を採用し、緻密な木目とピンク色の木肌が美しい表情をみせてくれます。

居間
板の間だった居間を増築し、和の趣にしつらえた南北へ抜け感のある空間へ大変身しました。
居間と松の木の映える日本庭園をつなぐウッドデッキでは、日向ぼっこも楽しめ、ご家族がホッとできる幸せの場所になりました。

１階和室他
室内建具はすべて建具職人によるオーダーメイドで、壁や天井は天然素材の「ドイツ本漆喰」で塗装しました。鉱物由来のため、耐火性に優れ、調湿や防臭・防カビ効果があります。
個室になっていた洋室を、あえて完全には仕切らず、一体感のある畳敷きの和室に改装しました。

木工作家さんとのコラボレーション
玄関やトイレなどは得てして無機質な空間になりがちです。それらに木工作家さんの個性が加わったことで、今までと違った表情や空気を感じられる空間に変わりました。
ありのままのナチュラルさに心がとても落ち着きます。